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4日目
朝4時半に起床。
辺りは太陽が出ていなくまだ暗めだ。
(日本時刻では3時半ですからね・・・)

フロントの近くに全員集合する。
俺は、今までの食事代とかまとめて清算して支払う。

5時近くにバスが来る。
全員乗車して、出発する。
パシフィックセブリゾートの人たちが手を振って見送る。

暗闇の中にバスが走る。
途中、太陽が出てきて、周囲が明るくなってきた。
太陽が次第に見えてきて、その風景はまさに絶景だった。
しばらく俺はその風景に見とれていた。

俺はホテルから空港までビデオカメラで納めていた。

50分後、空港に到着する。
俺はすぐ、余ったフィリピンのお金を日本円に全部両替した。

3000Pぐらいあって、全部日本円にすると9000円ぐらいになるはずなのに返ってきたのは5000円だ。
すごい頭にきたが、もめてもしょうがないのでその金額で我慢することに。

これで思い残すことはない!
両替が終わった後、空港内に入る。

その時、とんでもないミスを犯していることに気がつく。
空港利用代も払わなければならないのだ!!

せっかく日本円に両替したのに再び、フィリピンペソに両替・・・
(しかも安くなっているので損)

3000P(9000円)→日本円5000円→1500Pに両替

自分のやったことのミスを恥して後悔することに。
1500Pもらってもしょうがないので、そのペソを全てお土産代に使うことにした。
そのとき、再び違和感に気がつく!!
2日目の時に購入したサメのペンダントが売っていたのだ!
しかも150Pで!!
うわあ!最悪!
850Pも騙し取られたのか・・・

色々フィリピンについて勉強になった・・・
良かったね!あんちゃん!儲かったね!(怒)

余ったお金で、空港内にある喫茶店に行く。
今の時間は6時半だ。
出発の8時まで待機しなければならない。

それまで、喫茶点でマンゴジュースを飲みながら待っている。
すると隣の日本人(40代)が話し掛けられた。

その日本人は四国の高知に住んでいる。
フィリピン人と結婚していて、フィリピンに暮らしているらしい。
わけあって日本に帰るみたい。

ようするにベテランである。
色々聞いてみた。
話の内容は忘れてしまったがかなり参考となるアドバイスを頂けた。
そして、「なにがあったらここに連絡して」と、住所先を教えてもらった。
非常にありがたいことだった。
(しかし、現在結局連絡していないしその紙をどこかに無くしてしまった笑)

あっという間に8時近くになって、全員航空機に入っていく。
俺はそのおじさんと「機会があったら又会おう」という言葉を残して、別れた。
喫茶店から引かれたお釣りを最後にお土産屋で、全額を出してその金でギターが欲しいと交渉した。
店員はしばらく考え込んだ後「OK」と認めてくれ、
かなりの低額でギターを手に入れることに成功した。

そして、航空機に入る。
航空機は動き出す。
フィリピンの地を離れて空に飛んでいく。
窓から俺はしばらくフィリピンの地を眺めていた。

フィリピンの地は次第に小さくなっていく。
俺は見えなくなるまでずっと窓から顔を離さなかった。

短い4日間の旅が幕を閉じることになった。
明日から日本で通常生活が開始される。

俺はこの短い旅で色々学んだことがあった。
そして、死を賭けた旅行だったが、結局無事に帰国できたってことで、
神は俺に生かしてくれているっていう証拠だ。
俺はこれからもっと、前向きに生きていかなければならない。

そういうことを考えていると、元カノのこともすっかり頭の中から消え去っていて、気分も前向きに成長していた。

そして、そのことも自分の中に身についた。

「人間の人生は決められているんだ。
生から死まで全部決められていることであり、
死は自分で決めることはできない。
つまり、いつ死ぬのかを考えるよりも、
生きている今をどう過ごすのかが一番大切である。
死なんかもう最初から決められている。
自分からは予知することはできないが、
考えている方が時間の無駄ってことさ」

旅はよく人を選ぶと言われていることであり、
フィリピンは俺を選んでくれたってことだ。
このような気持ちになれて、俺はフィリピンに感謝したい。

Salamat kapatid・・・
(アリガトウ キョウダイ)

そして又会おう・・・フィリピン!

Fin

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