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2日目
朝8時起床する。
窓のカーテンの間から光が漏れている。
カーテンを開けるとはじめて肉眼で拝めるフィリピンの景色だった。
快晴で無数の雲が群がり日本と違う景色で爽快な朝だった。

今日はツアーの1日体験でダイビング、島一周、街案内という3種類の選択コースがあった。

俺は島一周というコースを選択。

朝、10時半にフロント前で集合という形なので俺はそれまで散歩、朝飯をとることにする。

10時半、案内人のフィリピン人に船まで連れてってくれた。
そのコースに参加した日本人は俺を含めて3人しかいない。
他の日本人2人は大阪の女性2人組で、大学の休み中に遊びに来たらしい。

船は「バンカ」と言ってカヌーとヨットを組み合わせた感じだ。
バンカはエンジンをかけ、スピードを出し、海の上を猛スピードで走る。

息ができないぐらいだ。

その後、フィリピン男性5人と色々会話をした。
その中に日本語ができるフィリピーノがいたので助かった。

30分ぐらい走っただろうか?
バンカはエンジンを止め、「ソコデ泳グヨ」と言っていた。
島一周のはずなのに途中で泳ぐとは聞いておらず同然、水着も持参していない。
女性2人組の希望だろうか?
困惑した俺だったがどうしようもないので、海の上から眺めることにしたが、女性達の楽しそうな賑わいと透き通る海などを見て泳ぎたくなったのでフィリピーノに聞いてみた。

水着を貸してくれることになったが「レンタル料500Pネ」
高い!!
しかし泳ぎたくてたまらない欲を押さえきれず借りることにする。

気持ちいい!!
日本と違って水はそんなにショッパイ方ではないし魚も逃げないで寄ってくる。
俺はしばらく時間を忘れた。

しばらく後、フィリピーノが声をあげて、「モウ行クヨ!」ということで全員船に乗船し、出発した。

そのとき、フィリピーノはなにかの袋を出して声をかけてきた。

「サメノ歯ネ。5000Pダヨ」
俺と女性達は「高い!!いらないよ。」と声をあげると
「幾ラナラ買ウ?」と聞いてきた。

俺はワザと安めに「1000Pはどうだ?」と言うと
「OK!OK!」とあっさり交渉成立してしまった(汗)

俺は自慢気に首に飾っているとフィリピーノ人は
女性達から離れた所に俺を連れて、そして「女イル?」と話しかけられた。
俺は正直にフィリピンへ来た理由、旅の目的とかを説明した。

フィリピーノは「Oh」と慰めるつもりで肩を優しく置いてこう言ってくれた。
「女ガ沢山イル所ヲ案内スルヨ」

俺は「ノーマネー」と拒否しようとするが
「幾ラナラアル?」と相手はあきらめずに続けてきた。

「3000Pかな?」と安めで言ったんだが
「OKOK!!ダイジョウブ」と言われた。
3000Pと言えば1万円ぐらいだが、それで楽しめるだろうか?
でも言った以上はこの金額だけ持っていけば大丈夫だろう。
そう思って「17時半ニ 待チ合ワセシヨウ。」と約束した。

女が沢山いるところを案内してくれるのか?
俺はそれよりもフィリピン人達の交流がなによりも楽しみだった。

船は出発した地点に戻って、そこで解散し
レストランで昼飯を食った後、自分の部屋に戻った。

17時半まであと5時間ある。
俺はそれまで仮眠をとることにした…。

17時前に起床。
俺は約束時間の30分前に早く行き待った。

17時半になっても相手は来ない。
そこで俺が思い出したことはフィリピン人は
遅刻するのがマナーだということを本に書いてあったことだ。
仕方ない、1時間待つか。という気持ちで待った。
しかし19時になっても相手は来ない。

騙されたのか!?と現状に気がつく俺である。

その時はすごいイライラしていた。
今日という一日を無駄に過ごしてしまったような気がする。
「明日は今日の分までおもっきり歩きまわるぞ!」
と決心した俺はフロントでセブ島について色々聞いてみた。
まず聞いてみたのは「デフ・スクール(ろう学校)」のことである。

しかし英語が通じなかったり読めなかったりして大変な思いをした。

やっと通じたときはデフスクールの場所が分からないので
問い合わせは明日なので明日来て下さいってことでした。

その後、いつもの通りレストランに食事しようと思ったが
フィリピン料理らしきものを食べたことが無い。

そこでボーイに辞書で調べた英文を書いてみた。

「Do you have local dishes?」
(土地の名物料理はありますか?)

ボーイは笑っていた。
するとここにはないみたいなことを言っていて、近くにもう一つのレストランがあるということを教えてくれた。
そこにフィリピン料理があるそうだ。

そして、俺は席を立って、そこのレストランに向かう。
屋台って感じだ。

ちょっと暗めで、色々な外国人が集まっていた。

メニューを見たが、これも写真なしの英語だ。
適当に選択する。

30分後料理が来る。
フランス料理みたいに1品ずつ届けられる。

正直困ったことがあった。
なにからなにまで出されるのが分からないので、いつご馳走様と言っていいのか分からなかった。
でも、フィリピン料理はすごいおいしかった。
豚、魚関係が多く、一流料理のようだった。

全部平らげた後、しばらく間を空けて次が来ないときはフィニッシュだと思い、部屋に戻った。
(請求書は、ホテルを出るときにまとめるそうです)

そして、冷蔵庫に入っているサンミゲルビール(フィリピンビール)を持って外に出て、海の方まで歩いた。

そして、折りたたみ椅子の方に寝転がり、ビールを飲んでいたときに気がついた。
月が出ていて、海の夜景はすごいきれいだった。
しかもおまけに遠くの方に雷が鳴っている。
しばらく我を忘れて、海の音と共に眠りに陥れてしまった。

30分後、暑いので部屋に戻ることにする。
明日はセブ市を見学である。

どんなことが待っているだろう?という期待感が湧いて、その日は早めに寝ることにする。

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