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4日目
昨日、スタッフがすすめていたサンドイッチとチャイとヨーグルトを注文した。

10分後、サンドイッチができあがった。
ハオはその大きさに圧倒してしまった。
ドトールのサンドイッチを2倍ぐらい大きい。

さて、味の方は…と口の中に運ぶ。
 
う、うますぎる!!

予想外だった。
この旅の中で一番おいしいものだったと思う。
焼きたてのパンに細かく刻んだチーズ、鳥肉、野菜を挟んだものである。
この味の組み合わせは最高であり、食感も悪くない。
まさに天使の味♪
夢中に食べたせいであっという間に平らげる。

次はヨーグルトである。 
色んな果物の上に固定物みたいなヨーグルトを乗せている感じで見た目はちと悪い。
日本のようなとろけたヨーグルトではなかったので、大丈夫だろうかとハオは不安な気持ちで口に運ぶ。

うんめぇえええええええ!

生まれて初めて食べるヨーグルトだった。
食べやすいし、味もさっぱりしている。
それに果物のミックスにより様々な味を引き出し、絶妙なコンビネーションだった。

今日の朝飯はどれもうまいものと出会い気分壮大なハオでした。


食後、タメル市の全体を把握しておこう!と思って、適当に散歩することにした。

最初はダルバール広場を目標とした。
シヴァ寺院で昼寝がしたかったという理由もある(笑)

徒歩20分ぐらいダルバール広場に到着し、中に入ろうとすると突然ネパール人が叫んで、手招きをしていた。
なんか受付らしき人が『入場料を払え』と言っていることが分かった。

入場料が必要なのか!?
初めて来たときは無料で入れた気がするのだが・・
それとも係員が気がつかなかっただけかもしれない。

「How much?」と筆談して値段を聞くと「200Rs」とメモ帳に書かれた。
ふざけんな!ゲストハウス一泊分もする値段なのか!?
しかも外国人限定のようだ…
あまりにも高すぎるので、「ノーサンキュー。」と断った。

どこかで侵入するための死角ないかな?と思ってダルバール広場の外側を回ったが、どこも受付があったので無理だった。
仕方なく諦め、地球の歩き方に乗っているショッピングセンターに向かうことに。

徒歩5分ぐらい・・・
ショッピングセンターらしき場所は見つからなかった。

大きな建物はあったが、中は普通のボロイ店。
まさか…これがショッピングセンター!?
甘かった。フィリピンのショッピングセンターと同じかなと思ってしまっていた。

仕方なくブラブラとそこら辺を回ることにした。
電気部品とか服屋さんとか生活に必要なものが揃っていた。

そして、歩いている途中「映画を見よう」という気持ちになっていた。
ネパールと言えば、外国なので日本より早く上映されている映画があるはずだ。
ショッピングセンターの近くに映画館があったので行ってみたが、インド映画のようだった。
興味なかったので、他を探すとムスタンゲストハウスの近くにあると分かり戻ることにする。
ムスタンゲストハウスの近くまで戻ると昼近くになっていたので、映画を観る前にランチすることにする。

地球の歩き方に乗っていた「Thakali Bancha」である。
そこで、モモとコーラを頼んだ。
このモモは普通のモモではなく、揚げたものである。
どんな味だろうと食べてみると、これもなかなか美味だった。
だが、俺としては揚げないやつが好みである。

食後、近くにある映画館に向かう。
細い通路にあったので、最初は分かりにくいかもしれない。
上映している映画のポスターがいくつか貼ってあったので、それを見てみると「グラディエーダー」とか「ハルク」とかのような日本には既に上映済みの古い映画ばかりだった。
『これだけ?』と店の人に聞くと、『この映画もありますぜ。旦那』という風にある方向に指を指した。
この指した指方向に目を向けると、このポスターはネパール人女性の裸であった。
ようするにポルノだった。
当然興味なかったので、この場を去ることに。

別の場所に映画館はないかと地球の歩き方で探してみると、ちょっと離れたところにあると分かったのでそこまで歩くことに。

すると、いくつかの自動車とバイクが通っている公道に出た。
騒がしい所だった。
映画館はすぐ見つかったが、ここもインド映画だった。
興味ないものを見ても字幕が無いので分からないだろう。
映画は諦めることにした。

そして、すぐ近くにあった広い草原に寝転がってのんびりした。
そこは誰もいないし、若い男性と子供が二人遊んでいるだけだ。
静かだったし、ハオにとってとても気楽にできた。

しかし、若い男性がなぜか俺の背後にゆっくり周るのだ。
不自然だったので身のほど危険を感じたハオはすぐその場を去ることにする。
ずれ違うときに少しだけその男性の顔を見たが「ちっ」というような顔だった。
もしかしたら背後から殴られていたかもしれないし、財布を盗んで逃げたかもあったかもしれない。
そう考えると冷汗そのものだった。


適当にブラブラしていると古本屋さんを発見した。

中に入って「ウェアー ジャパン ブック?」と店員に聞くと、『ここだよ』と教えてくれた。

日本の文庫、漫画がずらりと並んでいた。
流石、バックパッカーの街!!
なぜこんなに日本の文庫、漫画があるかというと、日本人のバックパッカーが読み終わった本を売ったり、下取りして別の本を買う習慣があるので色んな本が揃うのである。

地球の歩き方には
「読み終わった本を買った本屋さんで売れば、買ったお金の半分が戻ってくる。」
と書かれてあった。

その中に俺が読みたい本が見つかった。
ベトナム戦争のカメラマンの文庫である。
分厚いのでその後、旅は退屈しないだろうと思って購入しようとする。

値段を聞いたところ店員はメモ帳に「1000Rs.」と書いた。

はっ?
すっげーたけー−っ!汗

日本円に直すと、2500円だぞ!!!
文庫の裏に書いてある値段は1200円と書いてある。
それを中古なので、500円以下が妥当だろう!

どうもおかしいので、文句を言うと『分厚いから』 を理由にして高く要求するのである。
「じゃ、いらねーや」と言うと『分かった分かった。安くする。950Rsはどうだ?』
全然変わらない・・・
2500円から120円安くしたからってなんだ…

これでもいらねーという態度をとると店員は負けず「Do you buy how much?」とメモ帳に書いた。
なんか交渉がインドみたいだな…

とりあえず、「200Rs.」と書いた。
すると『Oh no!!バカ言ッテンジャアリマセーン』 という態度に変わり、 お互い交渉決裂となった。

というが…店員よ・・
一度日本に来い!
Bookoffとか100円でも売っているぞ!!
100円と言うと、45Rsだ!!勉強しなおして来い!!

むかついたので、他の古本屋に行く。

なんの本にしようか迷っていたとき、一冊の面白そうな本と出会った。
蔵前仁一作の「旅ときどき沈没」である。
店員に値段を聞くと『250Rsだ』と。
分厚くない本でも600円位かよ汗

ネパールではインドみたいに1000円から100円に値下げする交渉が効かないらしいので、仕方なく「200Rsで手を打とう」と言うと、店員は「Ok」とあっさりと交渉成立した。

本を包み終わると店員は『読み終わったらここに持ってこい。半額売ってやろう』と言っていたが、俺は「ノー、バックホーム ジャパン。(日本に持ち帰りたい)」と言うと「オーケー」と諦めた顔になった。


19時になったとき、お腹がすいてきたので地球の歩き方で店を探すと、「古都」という日本料理店に興味を示した。
ここはどんな日本人が集まるだろうと期待して、早速この店に伺う。

店員が日本語で「いらっしゃいませ」と迎えてくれ、席まで案内してくれた。
昨日と同じだ。
おしぼりと水が出て、うちはビールと親子丼を注文した。
この店は日本の本と雑誌があって、俺はそれを読みながらのんびりしていた。
そして、ビール、親子丼、つけもの、みそ汁が届き、一人で寂しく乾杯した(笑)

店の雰囲気はなかなか良かった。

しかし、俺の周りに日本人が一人もいなかったことは残念だ。
諦めて店を出ようとしたときに、東洋人の男性が入り口の近くの席に座っていたことに気がついた。
思わず「日本人ですか?」と聞いてみると「そうですよ。」というニッコリと返事が返ってきた。

久しぶり日本人と会えたのだ。
その人は旅が長い雰囲気だったので、俺が一番知りたいと思っていたことを聞いてみることに。
「ネパールはリコンファームは必要なんでしょうか?」
すると、男性は「分からないですねー。僕は調べていないので…」が返事だった。

他にも色々聞こうと思ったが、タイミングが悪くその人が注文した料理が来てしまったのだ。
食事の邪魔をするわけにもいかなく「ありがとうございました」と会計を済ませて店を出ることにする。


食後、昨日と同じインターネットカフェに向かった。

Pantaが歓迎してくれ、楽しく話をした。
しかし、Pantaの他にもう一人のネパール人がかなり嫌だった。

なぜなら、俺の髪を優しく触るような感じで何度も触ってくるのだ。
おまけに熱い視線も感じ、誰もか見てもゲイと分かるぐらいだった。
ハオはゲイが嫌いなので、ちょっと引き気味だった。

会計を済ますときPantaはいつものように『明日も来るか?』と言っていたが、俺は「トゥモロー ポカラ。」と言うと、悲しそうな顔をしていた。
続いて『でも、22日はカトマンドゥに戻るのでその時に会おう』 とジェスチャーで表すと、Pantaは笑顔を取り戻す。


ムスタンゲストハウスに戻ると、RJが「今、金(宿泊代)払ッテ」と言っていたので、3泊分600Rsを支払った。
そして「明日、6時ココデ。バス ハ 7時出発」と約束した。

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