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1日目

午後休暇で成田エクスプレスに乗って14時ぐらいに成田空港駅へ到着。
そこで、もっちと待ち合わせをする。

うちは余分なものを省いた軽量な準備であったのに対し、もっちは登山へ行くような重装備。
重くてたまらないもっちは、「荷物はこれだけ?すげえなあ、僕の荷物でいらないものがあったら言って欲しい」と俺に頼んできた。
もっちの荷物をチェックしてみると、たしかに余計なものが多い。
服装は4日〜5日分であるし、他に海外では全く使わないものばかりである。
一番驚いたのは、「地球を歩こう」というガイドブックで必要ないものをやぶって捨てたことである。
それだけで、軽くなると思っていたのかい・・?と心の中でびっくりしていたハオでした。
捨てたのは3品〜4品程度で、重さは全然変わらない様子。

荷物整理後、H.I.Sのカウンターで仮航空券と本航空券を交換して、その航空券をチャイナ航空会社にてチケット入手するという流れで、いよいよ出発となった。

その前にもっちが、「インドのタクシーは危険だし、空港からホテルまで送ってもらうように自動車を手配したい」という要望にこたえ、チャイナ航空会社の受付の人に聞いてみたところ、インドのスタッフに電話をしてくれることになった。
インドのスタッフが向こうのホテルを探してくれるそうだ。
もっちは一安心したようでそのまま入国ゲートを通過するが、もっちが捕まった。
万能携帯ナイフを入れていたため、それを航空機に持ち込みはできないということだった。
「なんでそんな余計なものを持っていくんだ・・・」と黙って、その姿を見守るハオでした。
航空機に持ち込みはできないが、インドにてもらうことができるということでもっちはそのナイフを航空スタッフに預けてもらった。

そして、全てを終えた2人はチャイナ航空機に入り、いよいよ離陸となった。
日本の地が次第に、小さくなっていった。

そこまではいいんだが、一番気になったのはもっちの曇った顔。
非常に暗いのだ。
「大丈夫か?」と聞いてみたところ「不安でたまらない。」ともっちは口をこぼす。
俺はフィリピンへ3回も行っているので、そういうのには慣れているが、もっちは今までの海外歴がアメリカ1回だけで、アジア地方は初めてとなる。

19時半ぐらいに台湾の台北に到着。
そこで乗り換えとなっているのだ。
台北からは21時半出発なので、約2時間は待たないといけなかった。

その台北空港で、土産屋や本屋に寄り時間を潰していた。
本は全部台湾語だったので、非常に面白かった。(当たり前ですが)
なにしろ、日本語勉強という本が多かったので、それに関心をもった。

しかし、おかしいと思ったのは、ミネラルウォーターが日本円で300円もすることだった。

そして、自動販売機もあったのだが、どれも台湾のお金でしか買えないものだった。
どうやって飲むんだ・・・と疑問に思った。

インド行きのゲートに行くと、客達のほとんどがインド人で驚いた。(当然だが)

頭にターバンを巻いている人がほとんどで、地位的には金持ちにあたる人ばかりだった。
インドは身分の差が激しい国で、金持ち、貧しい人とはっきり分かれているのである。
宗教もヒンズー教を中心にイスラム教、キリスト教、シーク教、仏教などいくつか分かれているのである。
そして、インドは公用語がヒンズー語と英語、そして18言語が重要言語でお札にも印刷されており、更にインド全体には844の言語があります。

多数のインド人を見て、いよいよインドに行くんだという気持ちが強くなってきた。

いよいよインド行きである。
21時半ぐらいに、インド行きのチャイナ航空機に乗り換え、そして離陸した。
台湾は時差1時間遅れで、これからそれよりも2時間半遅れた国に行くのだ。
(インドは日本より3時間半遅れの時差がある)

インドでは2時半到着予定とされている。(日本時刻では6時として)
面倒だったのは、その現場で時計を修正しないといけないことだった。

真夜中0時、航空機はタイ上空を飛んでいる。
いよいよ残り2時間半でインドに着くのだ。

一体どんな旅になるだろうか?

そう考えながら、少しでも熟睡を取るハオでした。

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