第十四話「見てはいけない世界(4)」
ある日、妻と関内にある人体不思議展を見に行った。
帰宅後、妻と下記のようにトークをしていた。
俺
「前、母が解剖実験したときよくないものを連れてきたことがあるんだ。
だから…」
そのときだった。
ピンポ〜ン
と部屋の中に響き渡るチャイムの音。
妻がチャイムの電話で
「はい」
と問いかけても反応がない。
俺が一応玄関に行き様子を見に行く。
玄関の覗き窓を見ても誰もいない。
ドアを開けて周囲確認をしたが、誰もいない。
俺
「おかしいな。」
妻
「ちょっと…怖いよ」
俺
「気のせいだよ。だって…」
ピンポ〜ン
と部屋の中に響き渡るチャイムの音。
妻は青ざめる。
俺はすぐ玄関のドアを開けるが、誰もいない。
あまりにも怖くて妻は泣き出した。
その後、チャイムはしませんでしたが、一応、塩を玄関に巻きました。
あれ以来同じことは起きませんでした。
一体なんだったでしょう…?